みなさん、こんにちは。今回は手足のしびれについてお話したいと思います。しびれは大きく分けて、3種類があります。それぞれの症状の特徴とその対処法をお示しします。

 

【血流が悪いことからくるしびれ】

典型的な症状は、長く歩くと足が重だるく感じられ、だんだんと感覚が乏しくなるものです。これに対しては、まず足の動脈エコー(超音波検査)が必要です。この検査はゼリーを塗って血管を見る痛くない検査で、足の血管のどの部分が細くなっているか診断することが可能で、当院で施行可能です。

 

【神経が圧迫されて起こるしびれ】

これは、骨や筋肉によって神経が圧迫されて起こるもので、整形外科での検査や治療が必要となります。当院でもしびれ等の神経症状に対して内服などの処方は可能ですが、整形外科等への受診が必要であれば適切に判断し、お話させて頂きます。

 

【脳神経からくるしびれ】

これは、脳梗塞、脳出血などから来るもので、右手足同時に起こったり、左手足同時に起こったりします。しびれという症状ではなく、力が入りにくい場合や、歩くことは出来るが身体が傾く場合などもあります。こういう症状がみられる場合は、すぐにかかりつけ医に相談したり、直接救急車を手配する必要があります。

 

そのほかにも、呼吸と関連するしびれ、ウイルス感染などと関連するしびれなど様々なものがあります。まずしびれを自覚することがあれば、クリニックにご相談頂きたいと思います。

 

青野クリニック 院長 青野 悟志