皆さん、こんにちは。いよいよ、インフルエンザの流行が始まりました。これまで以上に、マスクの着用、うがい、手洗いをしっかりとしてください。当院では、感染が疑われる方は別室で診療するという対策を行っておりますが、院内感染防止のためマスクを提供させて頂いております(受付に備えておりますので、ご自由にお取りください)。

 

さて、忘年会シーズンで、肝機能が気になっているのにたくさん飲んでしまった方も多いのではないかと思います。肝機能異常がある場合に医師が考えている疾患は下記のように、かなり幅広いものとなっています。しかし、健診施設できっちり説明をされていない方が多く、消化器内科医のお話を聞いて、初めて聞いたとおっしゃる方が多い印象です。なんとなく肝機能異常があって年1回検査をと言われている人で、そういえばちゃんと聞いていないなという方は、健診結果を持って当院に相談にお越しになってください。問診、血液検査、腹部エコー、腹部CT(他院依頼)などで、しっかりと肝機能異常の原因をお調べします。

 

【肝機能障害の原因一覧】

・薬物性肝障害(アルコール、内服薬、サプリメントなど)

・ウイルス性肝障害(B型肝炎、C型肝炎、EBウイルス、サイトメガロウイルス、A型肝炎、E型肝炎など)

・胆道系疾患(胆石症、胆のう炎、総胆管結石症など)

・胆管がん、肝臓がん、すい臓がん

・脂肪肝(アルコール性、非アルコール性)

・自己免疫関連疾患(自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎、原発性硬化性胆管炎など)

など

 

ちなみに、これはあくまで私個人の考え方ですが、「酒は百薬の長」と昔から言われ、適度な飲酒は心身にとって良薬と考えています。禁酒や節酒を勧めるべき消化器内科の専門ではありますが、多くのアルコールによる肝硬変、肝不全、肝がんを診てきた経験から、そうならずに生涯お酒を楽しむための方法もお教えしますので、ご興味のある方はお越しください。

 

青野クリニック 院長 青野 悟志