みなさん、こんにちは。お昼に少しずつ温かさを感じる気候になってきましたね。季節の変わり目に体調を崩されないように、まずはうがい、手洗いなどしっかりするようにしてください。さて、今日は脳梗塞の症状と、その対策法をお話したいと思います。
脳梗塞は、脳の血管の一部が狭くなって詰まったり、他の部位からの血の塊が血管を詰めてしまって起こる病気です。症状は皆さんもご存知のように、手足が動きにくくなる、呂律(ろれつ)が回らなくなるなどの症状が有名です。
しかし、お伝えしたいことは
・治療は4.5時間以内だと血栓を溶かす点滴が受けられる
・症状には「ゆらぎ」があるということです
まず1つ目。出来るだけ早く診断され、早期に治療を受けることで残る後遺症をぐっと抑えられるということ。
次に2つ目。これが重要です。実は脳梗塞は突然起こるとお思いでしょうが、意外と前触れのような症状があると言われています。血管がつまりかけても、血圧が上がったりすることで、一時的に血流が再開されて、症状が軽くなることがあります。ですから、なんかおかしいなと思ったら、次の症状に注意することも大事ですが、完全に血管が詰まってしまう前に、なるべく早く脳卒中センターなどの救急に受診をするべきです。
【症状の例】
朝、違和感があって目が覚めると、左手の指が動きにくい感じがした。しばらく安静にしていると指の動きが少しましになったので様子を見ていた。昼になるとまた指が動かしにくくなり、今度は左腕全体があがらなくなり、左足も歩くときに自由が利かなくなった。
このような経過で来院されるパターンが多く、脳梗塞の症状は早くから始まっていたのに、様子を見てしまう方が多い印象です。症状が出たら、その時間を確認し、その時点で119番に連絡して相談しましょう。もちろん、かかりつけの医師に電話で問い合わせても結構です。その際、受付の人に、「脳梗塞の可能性があり、急ぎの相談である」ことを伝えましょう。
次回は、脳梗塞にならないためにどのようなことに注意すればよいかお話します。
青野クリニック 院長 青野 悟志