みなさん、こんにちは。今日は片頭痛でお悩みの方に、食事療法についてお話したいと思います。飲み薬などで予防をするだけでなく、御自身の食事歴と頭痛の起こったタイミングなどを照らし合わせて、思い当たるものがあればその食品を避けることで片頭痛の回数を軽減することができる可能性があります。

 

頭痛を誘発すると言われている化学物質としては、チラミン、ヒスタミン、グルタミン酸ナトリウム、亜硝酸化合物、カフェインなどがあります。以下にそれらを含む食品を列記します。

 

 チラミンを含むもの:チーズ、チョコレート、ワイン、ビール

 ヒスタミンを含むもの:ワイン、ビール

 グルタミン酸を含むもの:アジア料理、冷凍食品、スナック

 亜硝酸化合物:加工肉(ハム、ソーセージなど)

 カフェイン:コーヒー、お茶、コーラ

 

その他、人工着色料、食品添加物、人工甘味料、乳製品、高脂肪食、かんきつ類なども頭痛を誘発する可能性も言われています。カフェインは少量であれば、頭痛の予防につながるとの報告もありますが、摂取過剰も頭痛の原因となるため、200㎎以下の摂取が推奨されています。

 

また、肥満や長い空腹も片頭痛との因果関係が報告されており、規則正しい生活と適度な食事制限も誘発の予防につながると言えそうです。全てを注意することは難しく、通常の生活の妨げになると考えられますので、頭痛日記などをつけ、関連が見いだされた食品を避けたり、生活習慣を改善したりするなどを試みられてはいかがでしょうか。

 

青野クリニック 院長 青野 悟志