皆様、こんにちは。
「生涯でがんにかかるのは、男性は62%、女性は47%」
なかなかショッキングな情報で、がんは避けては通れない病気なのだなと感じさせられます。しかし、これは死亡率ではありません。現代の治療の技術は進歩し、全てのがんが大きな手術を要するわけではなく、初期の段階で見つけることで、放射線治療、内視鏡治療などの痛みが少ない治療で根治を目指せるケースもあります。
やはり、早期に発見することが重要となります。ただ、人間ドックはお金がかかるし、検診は面倒だし…という方に癌統計の利用をお勧めします。まず、その必要性について十分に理解して、検査を受けることが大切と言えます。
例えば、婦人科疾患(乳がん、子宮および卵巣がん)などは40代から発症率の上昇が見られ、婦人科検診は少なくとも40代くらいからはした方がいいと言えます。また40~60歳の中で、何らかの癌を発症する確率は、男性で7%、女性で9%と言われています。
これらの情報を見て、どのように考えるかは人それぞれと思いますが、「癌統計」と検索すれば、このような情報が一般の方にも手に入ります。不安を強める必要はありませんが、検診結果の意味が分からないとき、日々の体調で気になることことがあるときは、あやふやにせず、医師に相談頂きたいと思います。
青野クリニック 院長 青野 悟志