今週はぐっと冷え込みがきつくなってきていますが、調子を崩されていませんか。いっきに寒くなると、風邪や腸炎が増える印象があります。外出先から帰られたら、必ず手洗い、うがいをして、予防頂きたく思います。

 

さて、今回はお腹の超音波検査の必要性についてお話したいと思います。超音波検査は、体の表面にゼリーを塗って、超音波というビームで体の内部を観察する痛くない検査です。主に肝臓、胆のう、すい臓、腎臓、膀胱などが観察出来ます。胃、腸の一部も観察可能ですが、胃がん、大腸がんの発見はほぼ出来ません。胃腸については胃カメラ、大腸カメラ検査が必要です(詳しくはこちらを参照ください)。

 

当院にお越しになる方の中に、「お腹が痛い、食欲がない」と訴えられて、胃カメラを希望されたり、胃薬の処方を希望されたりする方がいます。しかし、お腹の中の臓器は胃だけではなく、肝臓、胆のう、すい臓などもあります。特に食欲低下の原因として、肝臓、胆のう、すい臓の病気が隠れていることも多く、

 

「腹部の超音波は胃カメラと同じくらい重要な検査」

 

といえます。特に、肝臓、すい臓の疾患ははっきりした自覚症状とならないことも多く、よく「物言わぬ臓器」と言われています。胃薬などをもらって、1か月以上経つのにあまり改善がないという方などは、腹部超音波検査で肝臓、胆のう、すい臓などのチェックをすることをお勧めします。当院では、まず症状をお聞かせ頂き、必要性があると考えられる場合に、検査予約の流れとなっております。また予約の超音波検査は女性技師が担当しております。その他、ご不明な点はいつでもご相談ください。

 

青野クリニック 院長 青野 悟志