便秘の治療は新時代を迎えています。端的に言いますと、使える薬の種類が増えたということです。これまでにも便秘薬は数多くありましたが、大きく

 

・便を柔らかくする

・腸を刺激する

 

の2系統がよく使われていました。そして、

 

「便を柔らかくする」⇒「いっきに下痢気味になる」

「腸を刺激する」⇒「排便時に痛みがある」「薬の量が増えがちになる」

 

という問題が多くあり、消化器内科医ですらそのコントロールに難渋しておりました。しかし、この数年の間に、効き方の異なるお薬が増えました。2017年には便秘症のガイドラインも策定され、下記の流れに沿って治療をすることで、便秘下痢を繰り返していた方が少しでもコントロールが良くなると思います。お困りの方は、お若い方からでも当院にお越しになり、是非ご相談ください。

 

青野クリニック 院長 青野 悟志

(慢性便秘症の診断と治療 味村 俊樹 自治医科大学消化器外科教授より)