みなさん、こんにちは。9月に入っても残暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。真夏ではありませんが、脱水症状に注意して、引き続き水分摂取を心掛けてください。

 

 さて、今日は「ポリファーマシー」についてお話します。ポリファーマシーとはお薬をたくさん飲んでいる状態、処方されている状態を指します。特に効果が重複するお薬や念のための置き薬のような処方を減らしていくことで、無駄な医療費の圧縮を推進していきたい考えからよくネットなどで使われるようになったと思います。

 

 ただ私がこのポリファーマシーについて最近よく思うことは、「これは身体に良い、この症状に効くはずだ」と信じて飲まれているお薬やサプリメントによって逆に身体の調子を落としている方を多く見かけるようになったことです。特に我々クリニックには胃腸関連の症状を訴えて来院される方が多いのですが、市販されている風邪薬や漢方薬(ダイエット目的、更年期症状緩和目的、胃腸の状態を改善する目的などに服用)、サプリメントの副作用で胃もたれ、下痢症状などを来している方もおられます。症状や異常があればなんでもかんでも

 

お薬を処方して「足す」のではなく、既に飲んでいるお薬を「引く」という考え方

 

が時には大切ではないかと考えております。ですので、日々の診療においては細やかにお身体の具合などを聞きながら、常にお薬を調整、減薬、休薬を指示するように心がけております。お薬が多くてお悩みの方や、普段の飲まれているお薬に疑問がある方など、当院までご相談にお越し下さい。

 

青野クリニック 院長