皆様、こんにちは。コロナ禍をいかがお過ごしでしょうか。普段の生活において、影響を受けていない方はおらず、日々ご苦労なさっていることと思います。我々も、少しでも皆様の健康維持の力になれるよう、病気のことだけでなく柔軟に対応していきたいと思っております。
さて、今日は骨粗しょう症のお話をしたいと思います。とあるデータによると神戸は高齢者の骨折の件数が多く、その理由は坂道が多いからではないかという話を聞いたことがありますが、その真偽はさておき、一般的に
60歳以上の女性、75歳以上の男性は骨粗しょう症の検査を受けるべきである
と言われています。骨折は高齢者の生活の質を著しく低下させるだけでなく、骨折をきっかけに認知症が発症してしまうことさえあります。そこで、対策としては
・運動(骨密度を上げるため、転倒を予防するため)、日光浴
・食事(カルシウム、ビタミンD、ビタミンK)
・骨粗しょう症薬物治療
が挙げられます。運動ですが、若いころから筋力運動をよくする人は骨密度が高い結果が知られておりますが、まず誰でも可能な運動はやはりウォーキングです。ただ、骨密度をあげるためには筋力トレーニングに匹敵する強度が必要で、1日8000歩を目安に週3,4回と言われております。なかなか大変ですね…。そのほかにも転倒予防によいとされる座りながら出来る運動など色々ありますので、また外来受診時などにお尋ねください。まずはご自身の骨密度がどの程度か、当院でも簡易検査は可能ですので、いつでもご相談ください。
青野クリニック 院長