みなさん、こんにちは。コロナの影響もあり、長い梅雨があけてもなかなかすっきりとした気分になりませんが、家の中に居ても脱水症状になることもありますので、医師からの水分制限などの指示がなければ1000~1500mlを目安に水分摂取をするように心がけてください。おしっこの色が濃い、血圧がいつもより低い、声が枯れる、耳が遠くなるなどの症状があれば、水分が足りていないサインですのでご注意ください。

 

 さて、本日は心臓弁膜症のお話をしたいと思います。よくCMでも心臓弁膜症が取り上げられていますが、結論から申し上げますと、

 

・早めに心エコー(ゼリーを塗って行う超音波検査)で診断し、心不全を予防する

 

ことが重要になります。心臓は血液を送り出すポンプの役目がありますが、心臓に負担をかけ続けると心臓の筋肉が伸び切ったゴムのようになってしまい、元に戻らなくなってしまいます。心臓に負担をかける代表的な病気として、高血圧は良く知られていますが、もう一つ、「弁膜症」があります。心臓には一方弁がついていますが、主に狭窄症と閉鎖不全症というものがあります。

 

・弁が開きにくくなる「狭窄症」は、狭い出口に血液を通すために余分に心臓に負担がかかる

・弁がきっちり閉じない「閉鎖不全症」は送ったはずの血液が心臓に戻ってきてしまうため、余計に心臓に負担がかかる

 

 弁膜症は昔は大掛かりな開胸手術になることが多かったのですが、最近では太ももなどの血管からカテーテルという道具を使って手術が出来るようになり、大きく治療法が進歩してきている心臓病の一つです。動悸、息切れ、むくみが気になる方は当院でも女性技師による心エコーを行っておりますので、チェックを受けるようにしてみてください。

 

青野クリニック 院長 青野 悟志