皆様、明けましておめでとうございます。本年も皆様にとって、健やかな1年でありますようお祈り申し上げます。
さて今回は、いびきや無呼吸のお話をしたいと思います。最近はバス、電車などの事故などで、睡眠時無呼吸症候群という言葉をよく耳にするようになりました。睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時にいびきや無呼吸が原因で、血液中の酸素濃度が下がり、日中に頭痛や、著しい眠気、倦怠感を来す疾患です。この疾患になりやすい方の特徴は、「鼻の通りがもともと悪い」、「太っている」、「首やあごが短い」などが挙げられます。そして、この病気が発見されるパターンとしては、ご家族の指摘であることが多く、「寝ている時のいびきが大きい」、「呼吸が止まっている」というご家族からの訴えから検査を行うこともあります。
また睡眠時無呼吸症候群の方は、高血圧を合併していることが多いという報告があります。睡眠中の酸素濃度低下は、心血管系に負担をかけ、脳梗塞、心筋梗塞のリスクを上昇させるという報告があります。また睡眠時無呼吸の治療を行うことで、血圧低下が見られたという報告もあります。
当院で行う睡眠時無呼吸の検査は、自宅で2日ほど、睡眠中の酸素濃度を指につける機械で測定し、またお鼻に器具を装着して呼吸回数等を測定する検査で保険適応となっております。昼間の眠気がつらい、寝た感じがしないという方は、睡眠時無呼吸かもしれません。まず検査だけでも受けてみてはいかがでしょうか。
青野クリニック 院長 青野 悟志