皆さん、こんにちは。今日は不整脈、特に心房細動についてお話したいと思います。心臓の中にある、リズムを制御するところが不調になると、心房、心室という2つの心臓の部屋が連動してリズムよく打てなくなります。これを不整脈と言います。心房細動は2つの部屋のうち、心房が非常に速く動くことで、それに合わせて動く心室も速くうごいてしまう、脈拍が速くなる病気です。自覚症状として、動悸として感じる場合もありますし、無症状である場合もあります。心房細動は次の大きく二つの意味で問題です。

 

・心臓が速く動き過ぎて、徐々に機能できなくなる心不全を起こすこと。

・心臓の中に血栓が出来て、それが脳に飛んで脳梗塞になること

 

まず、心臓の動く速さを制御するための治療薬と血栓ができないようにする抗凝固薬の使用が必要になります。また根治する方法は、心臓の中のリズムを命令する経路を部分的に焼いてつぶしてしまう、カテーテルアブレーションという治療があります。

 

心房細動の検査は、心電図という検査で調べることができます。症状に合わせて、上記の治療を組み合わせます。最も症状の出やすい方は、通常の脈拍と心房細動の状態をいったりきたりする人で、胸が苦しくなったり、不整脈が止まった時にふらついたりすることがあります。しかし、自覚症状が乏しい方も多く、不整脈と言われたけれども、正確には覚えていないという方は注意が必要です。

 

当院では通常の心電図検査に加え、24時間の心電図検査(ホルター心電図)、心臓超音波検査を行うことが可能です。動機などの症状がある方は、ご相談ください。

 

青野クリニック 院長 青野 悟志