皆さん、こんにちは。今年は花粉症の方が大変困られたと聞いていますが、その一方で桜が長く楽しめた年でもありました。慌ただしい新年度を迎えられていることと思いますが、今日はお花見、歓迎会シーズンから、お酒と食道癌の関係についてお話をしたいと思います。
少し怖いタイトルで申し訳ありませんと思いつつも、少し知って頂きたいことがあるので、その要点を下記に示します。食道癌になりやすさについてのデータです。
・飲まない人と比較して、1日あたり日本酒換算で1~2合まで2.6倍、2合以上で4.6倍
・たばこを吸わない人に対して、過去の喫煙がある人は3.3倍、現在の喫煙者で3.7倍
・飲むと赤くなる人は、赤くならない人の55.8倍
・男性は女性の6倍
つまり、飲むと赤くなり、たばこを吸ったことがある男性がとても食道癌になりやすいということになります。特に飲むと顔が赤くなる方は、少しでもご自身の食道癌の危険性を認識し、胃カメラで食道を年1回チェックすることが必要です。
また、この食道がんのリスク危険因子はそのまま咽頭がんのリスク因子でもあります。これも胃カメラ検査である程度のチェックが可能ですので、気になる方はクリニックまでご相談ください。
青野クリニック 院長 青野 悟志