「気づいたら背中が痛い」
寝て起きたら背中が痛いと感じたり、痛いので丸まって寝ていると楽と感じることなどはありませんか?さらに
「背中が痛くて、熱もある」
「寝違えたかななどと思いながら、また食欲もないので食事をせず日中過ごしていると知らないうちに治まっている」
このような経験のある、お酒をよく飲まれるような方は、アルコール性膵炎の可能性がありますので、内科で膵臓のチェックが必要です。膵臓は、たんぱく質を分解する消化酵素を分泌したり、血糖値をコントロールするインスリンを分泌する臓器です。先ほど書いた症状を繰り返すと、徐々に慢性膵炎に移行し、少し脂っこい食事をするだけで痛くなる場合もあります。慢性膵炎になっているかどうかは超音波検査や腹部CT検査などで判別できますが、血液検査(アミラーゼの測定等)でなるべく早く膵炎の状態に気づき、慢性膵炎の状態にならないようにすることが肝要です。
これから、年末年始にかけて付き合い酒も多くなると思いますが、飲酒後の背部痛は膵炎の可能性があると考えて、内科受診をするようにしてください。詳しくお聞きになりたい方は、クリニックまでご相談ください。
青野クリニック 院長 青野 悟志