みなさん、こんにちは。今日は、貧血についてお話したいと思います。その中でも、特に女性に多い鉄欠乏性貧血についてお話致します。
一般の方は、頭がふらつくことを、貧血を起こすとも言いますが、今回は血液の中の赤血球が少なるなる貧血のお話です。貧血が起こる理由はざっと以下のようになります。
・出血(鉄欠乏)
・ビタミンB12不足、葉酸不足(⇒通常不足しない)
・慢性腎不全
・血液疾患(再生不良性貧血など)、膠原病(自己免疫性溶血性貧血など)、肝疾患(アルコール性肝硬変など)など
これらの原因を調べるために、大抵の場合血液検査を行います。最も多い原因は出血などによる鉄欠乏性貧血です。女性は月経があるため鉄欠乏になりやすく、普段から鉄剤などを常用されている方も多いと思います。しかし、出血の原因は月経だけではなく、胃がん、大腸がんなどの消化管出血である場合もあります。鉄剤を服用して何年にもなるという方は、時として大きな病気を見逃してしまうこともあることがありますので、ご注意ください。ご自身の貧血の理由が何かわからないという方は、遠慮なく以前のデータなどをお持ちになってご来院ください。
また鉄剤が気持ち悪くてお困りの方も、鉄剤にも種類がありますし、場合によっては注射製剤も使用可能ですので、いつでもご相談ください。
青野クリニック 院長 青野 悟志