みなさん、こんにちは。ゴールデンウィークが終わり、少しずつ日中の気温が上がってまいりました。天気予報でも言われている通り、この季節でも熱中症があり得ます。特に独居で生活されているご高齢の方は、なかなか部屋の温度の上昇に気が付かないケースがありますので、周りの方で注意していく必要があると思います。
さて、今日は電子タバコについてお話したいと思います。普通のタバコから電子タバコに変えた方がいいのか、変えたら以前のタバコよりも身体への害は少ないのか、ここが争点となると思います。
結論から言いますと
・電子タバコの方が身体への害が少ないという報告はない
・副流煙が燃焼式より見えにくいだけで、呼出煙(吸った後吐いた息)には有害物質が含まれる
・電子タバコの方がニコチンの血中濃度が上昇した報告がある
・電子タバコからの禁煙の方が難しいという報告がある
もう十分かと思いますが、電子タバコへの変更は少なくとも現時点では意味がないと言えると思います。東京オリンピックを目前に控え、飲食店における電子タバコ喫煙所での電子タバコ喫煙を認める法令などがあるため、今後電子タバコが普及していくと思われますが、必ずしもお身体には良くないと認識するべきと考えます。
さらに大切なことは、ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×年数)が高くなるほど、肺がん、食道がん、咽頭、喉頭がんなどの発症する確率があがるということです。なるべく早く禁煙されることをお勧めします。
青野クリニック 院長 青野 悟志