みなさん、こんにちは。今日は、妊活・妊娠中のワクチンとお薬について簡単にお話したいと思います。
- 妊娠前後のワクチンについて
【妊娠前に行うことが推奨されるワクチン】
麻疹:妊娠中の感染により流産、早産のリスク上昇
風疹:先天性風疹症候群の予防(特に妊娠初期)
おたふくかぜ:妊娠初期に感染すると流産リスク上昇
水痘:先天性水痘症候群の予防
上記の感染症ワクチンは生ワクチンであるため、妊娠中には行うことが出来ず、接種後2か月の避妊も必要となります。合計2回接種が推奨されています。
【妊娠中でも行うことが出来るワクチン】
インフルエンザ:妊娠中の感染で流産、早産のリスク上昇、出生児への免疫移行で赤ちゃんのインフルエンザ発症予防につながる。
- 妊娠中のお薬について
まず妊娠9週までは器官形成期と言われ、この時の服薬は注意を要すると言われています。また、以下のお薬は妊娠時も安全に使えることが報告されています。
抗菌薬:セフェム系、ペニシリン系、マクロライド系
抗ウイルス薬:タミフル、ゾビラックス、バルトレックス
抗ヒスタミン薬:アレグラ、クラリチン
胃薬:ガスター、オメプラゾール
喘息治療薬:パルミコート、シムビコート、ベネトリン、シングレア、キプレス
吐き気止め:ナウゼリン(授乳時も〇)、プリンペラン(授乳時は×)
鎮痛解熱剤:カロナール
(わかりやすくするため、一部を除いて商品名となっております。)
以上、簡単ではありますが、困ったときに参考にして頂ければと思います。その他、この薬は使ってよいかなどについても、即答出来ない時もあるかもしれませんが、お調べしますので、気軽にお尋ねください。
青野クリニック 院長 青野 悟志