みなさん、こんにちは。4月に入りました。昼は確実に暖かくなっていますが、風が強く、まだまだ夜は冷え込んでいます。調節のしやすい格好でお出かけ下さい。さて、前回脳梗塞の症状について少しお話しましたが、今日は脳梗塞の予防について少しお話したいと思います。

 

予防方法はずばり、

 

生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症)にならないこと

禁煙すること

深酒しないこと

健診異常が出たら、医師にリスクを確認し治療を開始すること

 

これに尽きます。生活習慣病にならないことと簡単に書きましたが、こればかりは体質や遺伝もありますから、極端な体重増加や生活の変化がなくても発症してしまうことがあります。しかし、運動、減塩(8g以下)に心掛け、総カロリーをしっかりコントロールすることで、少しでも発症を遅らせることができます。

 

また、いつでもすぐにリスクを回避できるものが1つだけあって、それは禁煙です。心筋梗塞などの危険は、禁煙して1年で半減し、15年で非喫煙者と同じになると言われています。禁煙するのに遅いことはないということです。

 

そして、外来で日々感じることは、脂質異常症を指摘されて来院される方で服薬開始をされる方が少ないという印象です。私はクリニックに通院する全ての方に、脳梗塞、心筋梗塞などの血管病になって欲しくないと強く思いながら診療しています。もちろん、リスクを十分に説明し、低リスクと思われる方には服薬をせず、まず運動療法をお勧めするようにしています。しかし、御自分の身体の状態に興味を持ち、定期的に受診されることで確実に脳梗塞、心筋梗塞の発症を遅らせることが出来ます。青野クリニックが皆様の健やかな人生に少しでも寄与出来るよう、これからも努力して参ります。

 

青野クリニック 院長 青野 悟志